昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 380.05 ドル安の 32423.15、ナスダック総合指数は 149.84 ポイント安の 13227.70 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28625 円付近での推移。したがって、本日の東京株式相場はやや軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。
注目の米 2 年国債の入札は、そこそこ堅調な需要。長期金利はやや低下しており、年1.6%台前半での推移となっている。ただ、欧州でのコロナ感染拡大を受けて、NY 株は景気敏感株を中心に売られる展開にはなった。
日経平均の日足チャートでは昨日、大陰線が出現。買い一巡後の失速となっており、この付近での売り圧力の強さを示している。「窓・壁・軸理論」では上方の窓埋めを拒否する動き。軸が大きく下向きに傾いていることになり、さらに下落する可能性は高そうだ。
ただ、年度末の配当落ちに伴う再投資が 1 兆円近くあるとも言われており、それに対する期待感はある。売り一巡後はそういった買い需要を背景に、押し目買いを入れる投資家もいるかもしれない。下落幅は限定的となるものの、なにせ買い材料に乏しい。引き続き米長期金利の動向、コロナ再拡大が気になるところであり、株価は下値模索の動きを続けやすい。投資家は引き続き「売りポジション」を持ちながら、どこまで下落するのかを見極める局面となる。
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