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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「軟調スタート、メジャーSQ・23370 円を意識」~3/8(朝刊)

 昨日の米国株式相場は大幅安。ダウ工業株 30 種平均は 797.42 ドル安の 32817.38、ナスダック総合指数は 482.48 ポイント安の 12830.96 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 24915 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。


 注目の3回目の停戦協議は、予想通り、物別れに終わった。基本的に両者の隔たりが大きく、ロシア側が主張する「人道回廊」も実質的に実施されない状況となっている。戦争の長期化が予想されており、市民の窮乏も深刻さを増している。「最終兵器」の使用も危惧される状況となっており、市場は一段と警戒感を強めている。

 日経平均はあっさりと安値を割り込み、下値不安が大きい状態が続いている。ローソク足では下ひげが出現したものの、基本的には下方ブレイクしたばかりの状態。下落しやすい状態は続いている。日経平均の日足チャートでは依然として2つの窓が空いている。短期的な下値メドは下段の窓下限(23370.91 円)であり、本当にこれに向けて動いているようだ。もし、今週末のメジャーSQ でこの水準に到達することになれば、チャートで強い調整一巡感が出ることになる。ここではいったん押し目買いが優勢になると思われる。


 欧米諸国が対ロシア制裁を強化していることで、原油価格の上昇が止まらない。NY 原油先物が1バレル=130 ドル台に乗せており、企業経営や市民生活を脅かす状況となっている。ただでさえインフレ圧力が強まっていただけに、ロシア産原油の供給懸念による価格高騰は必至の情勢。経済が景気後退下の物価上昇(スタグフレーション)に陥る可能性があり、投資家は一段と警戒感を強める必要がありそうだ。とりあえず「メジャーSQ、23370 円」が達成されるのかどうか、投資家は「売りポジション」を持ったまま静観するしかない。

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