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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「米 CPI は上振れ、軟調スタートも強気形状は維持」~10/13(朝刊)

 昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 173.73 ドル安の 33631.14、ナスダック総合指数は 85.46 ポイント安の 13574.22 となった。注目の 9 月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比 3.7%上昇となり、市場予想の 3.6%をわずかに上回った。市場では米利上げ観測が再燃するとの見方が強まり、米長期金利は上昇。株安で反応した。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 32255 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想定。下値を試すと思われる。



 日経平均の日足チャートでは昨日、窓を空けて上昇。結局、高値引けとなっており、非常に先高観の強い格好となっている。


 しかし、本日は米CPIを受けて、軟調スタートが予想される。前日まで急騰していた影響もあり、寄り付きでは利食い売りが優勢となりそうだ。


 そして本日は 10 月限のミニ先物・オプションのSQ(特別清算指数)算出日である。このSQを巡って寄り付きで攻防が行われ、株価が乱高下する可能性がある。特に指数寄与度の大きいファーストリテイリング(9983)の動きが注目されており、この銘柄がSQを左右すると思われる。同社は昨日、最高益を発表しており、投資家の思惑が交錯しやすい。


 日経平均の寄り付きでは軟調スタートが予想されるものの、チャートの強気形状には変化がない。短期的には下方の窓を埋める可能性はあるが、基本的には上方の窓を目指す展開が予想される。売り一巡後に切り返す可能性があり、投資家は「買いポジション」を持ったまま、強気形状を維持できるのかを確認するようにしたい。


【本日のレポート銘柄】

リニューアブル・ジャパン<9522>

メドレックス<4586>

ispace<9348>など


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