top of page
執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「堅調スタート、材料難だが相場は上」~6/8(朝刊)

  昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 126.15 ドル安の 34630.24、ナスダック総合指数は 67.23 ポイント高の 13881.72 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29125 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。


 日経平均の日足チャートでは昨日、ローソク足で陰線が出現。買い一巡後に伸び悩んでおり、上値の重さを示唆している。基本的には手掛かり材料難であり、商いもそう多くはない。強気相場は継続しているものの、何となく煮え切らない状況だ。

 日経平均は上方の窓を目指す流れ。短期的には 300 円程度の上昇余地があり、今週中にも到達しそうな感じだ。ただ、相場には明確な強さは表れていない。もし、上方の窓埋めに失敗した場合には、チャートはあっさりと弱気転換。下落ピッチを速める可能性は十分にある。


 ただ、現時点では強気形状が継続しているため、投資家は買いスタンスを維持するしかないだろう。市場は「コロナワクチン普及→経済正常化」を視野にいれており、リターン・リバーサル(下がっていたものが上がる)が起こっている。成長株・新興株も強い動きが続く可能性はあるが、基本的にはディフェンシブ株、割安感に焦点を当てた投資が中心となるだろう。


 あとは散発的に行われる値動きの良い個別銘柄を巡る争い。全般的に手詰まり感が強いだけに、低位の材料株には個人投資家の短期資金が入りやすい。もちろん、こういった銘柄に食指を伸ばすのはご法度だが、値動きだけみれば、好パフォーマンスを発揮するものあるだろう。基本的には見るだけにしておきたい。

閲覧数:30回0件のコメント

Comments


bottom of page