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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「上方の壁を試したあとは、下方の窓へ」~2/22(朝刊)

 先週末の米国株式相場は小動き。ダウ工業株 30 種平均は 0.98 ドル高の 31494.32、ナスダック総合指数は 9.11 ポイント高の 13874.46 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 30200 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。


 日経平均の日足チャートでは昨日、上下にひげがある「コマ」」が出現した。強弱感の対立を示唆しており、相場の方向性はやや乏しい。


 ただ、強弱の分岐ラインである下方の窓下限(30714.52 円)を下回っており、チャートは「弱気形状」へと変化。上方に壁があることが確認された。現時点でこの壁の種類は分かっていないものの、短期的には株価は壁から窓へと押しやられることになるだろう。

 本日は買い先行となることで、いったん上方の壁を試すことになりそうだ。ただ、この壁が有効に作用していれば、すぐに上値を抑えられるはず。そして下方の(29650.51 円―29662.41 円)と失速することになるだろう。これが第一本線。


 ただ、思いのほか強く、終値ベースで前回の窓上限(29662.41 円)を回復すると、再びチャートは強気形状へと変化する。また、大引けまでに窓空けを維持できれば、それはそれで強気形状へと変化する。投資家は「売りポジション」を持ちながら、この強弱感を見極める局面となりそうだ。


 本日は「休みの谷間」ということもあり、積極的に売買する人は限られるだろう。主体性のない相場が予想され、株価は方向性を失うかもしれない。


 そのほか気になるのが、米長期金利の上昇だ。足元で 1.3%台まで上昇しており、不気味な動きを見せている。「今すぐにどうこう」という水準ではないが、一段と先高観が強まれば、市場は「良い金利上昇」もしくは「悪い金利上昇」の判断をせざるを得なくなる。仮に「悪い金利上昇」という判断になれば、米財政悪化などが懸念され、「アメリカ売り」につながる恐れがある。一応、このへんもチェックをしておきたい。

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