本日の日経平均は 190.84 円高の 28822.29 円で取引を終了した。朝方はもみ合いスター トとなったものの、その後は徐々に買いが優勢。引けにかけて上昇幅を拡大する展開となっ た。基本的に手掛かり材料は乏しいものの、今週から本格化する企業決算への期待感が強 い。上方修正への期待が高まっており、相場を押し上げる展開となっている。東証一部の売 買代金は2兆 1000 億円程度だが、全般的に買い安心感が強い流れとなっている。
日経平均の日足チャートでは、三角保ち合いが煮詰まった形。どちらかに放れる可能性が 高く、そういった意味で「この後の動き」に注目だ。
現時点でチャートの「強気形状」に変化はなく、「上放れ」の公算が大きい。出来高もほとんど増えておらず、需給悪化による下落も予想しにくい。大都市圏はおおむね緊急事態宣言下ではあるが、根強い経済正常化、継続的な量的緩和、追加の財政出動などへの期待を 背景に相場は上昇しやすい状況にある。足元でいったん振るい落としを行っていることも、 売り方の買い戻しを誘うには好都合だろう。「真綿でゆっくり絞める上昇相場」は続くことになりそうだ。
投資家は上昇していく株価に必死に追従するしかない。PER などの株価指標の面では 「割高」を示唆しているものの、基本的にはこの手のものはまったく役に立たない。「後講釈」的に使われるものが多く、現時点で参考にするのはナンセンスだろう。相場は行き過ぎるのが常。「コロナバブルでは?」などと思っているところから、もう一段高が期待できるのだ。市 場は数多くの悪材料を織り込みすぎた。それゆえに通常の悪材料では「無反応」になっており、その分、バブル的な株高が期待できるのだ。何も考えずに素直について行くしかない。
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