top of page
執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「もみ合いスタート、リバウンド力を測る」~3/5(朝刊)

 昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 345.95 ドル安の 30924.14、ナスダック総合指数は 274.28 ポイント安の 12723.47 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28955 円での推移。したがって、本日の日経平均はもみ合いスタートを想定。前日終値近辺から始まると思われる。


 日経平均の日足チャートでは昨日、窓を空けて下落。弱気相場が鮮明になっており、先安観が強まっている。


 その一方で目標としていた下方の窓(28785.71 円―28817.60 円)に到達したことで、やや強い達成感が台頭。株価と窓の位置関係が逆転したことで、需給的にいったん上昇しやすくなっている。今後は戻り相場の有無を見極める局面だ。

 米国株式相場が下落したのは、パウエルFRB議長の発言を受けてから。市場は「緩和的ではない」と判断し、米長期金利が 1.5%台に上昇。株価に嫌気売りを誘った。


 外国為替市場では円安・ドル高が進行。1ドル=108 円前後となっており、これ自体は日本株に追い風となりそうだ。ただ、市場の警戒は「長期金利の上昇」にあり、円安が素直に好感される場面ではない。原油価格の上昇も続いており、依然としてインフレ警戒が強いのが現状だ。


 本日の日経平均は「リバウンド力」が試される局面となりそうだ。もし、上方の窓を目指す展開にならなかった場合、このままズルズルと下落することが予想される。その場合、「軸は大きく下向き」ということになり、株価のさらなる下落が予想される。投資家は「売りポジション」を持ちながら、その強弱感を測る局面となる。


 なお、4日の米議会は下院で審議取りやめ。「トランプ大統領が再び大統領に就任する」というデマ情報が流れており、特定の武装組織が議会を襲撃する可能性があるという。恐らく何もないと思われるが、一応、この辺も気にしておきたい。

閲覧数:20回0件のコメント

Comments


bottom of page