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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「いったんリバウンドも、そこは戻り売り」~10/5(朝刊)

 昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 127.17 ドル高の 33129.55、ナスダック総合指数は 175.54 ポイント高の 13236.01 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 30690 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。リバウンドを試すと思われる。


 日経平均の日足チャートでは昨日、連日の窓空け下落。弱気相場が鮮明になっており、先安観が強まっている。本日は堅調スタートが予想されるものの、朝方の上昇幅は限定的。アヤ戻しの域を出ないだろう。最大で上方の窓上限(31157.40 円)までの戻り余地があるが、ここが上値の限界値。すぐに売り圧力が強まりそうだ。仮に戻ったところは「売りチャンス」となり、改めて下値を試すことになるだろう。



 市場が気にしているのは、米長期金利の上昇。昨日は上昇一服となったことで、株式に買いが入ったが、大きなトレンドに変化はないだろう。再び米長期金利が上昇すれば、日米ともに株価の重しとなる。日経平均はチャート上に底入れ感もなく、改めて下値を試すことになりそうだ。


 あとは、為替介入の動向だ。昨日は 3 円程度、円高になる場面もあったが、すぐに戻ってしまった。1ドル=150 円を機に介入したのか――これが事実であるかどうかは分からない。ただ、すぐに戻ってしまったということは、市場はもう一度、150 円を試したい、と思っているはずだ。引き続き、為替介入への警戒感は強く、投資家は疑心暗鬼の状態に陥っている。


 あとはいったん低下したボラティリティだ。現在は 23%前後となっており、株価がオーバーシュートする可能性は後退している。株価がいったん上昇したことが要因だが、果たして本当にこのまま落ち着くことができるのか――その辺が焦点となりそうだ。再びボラが上昇することになれば、今度は本当にパニック的な動きになる。市場では想像もできない事態が起こることになり、投資家はそれを前提にトレードしなければならない。何かが起こったあとでは完全に手遅れとなる。


【本日のレポート銘柄】

ネクステージ<3186>

トヨタ<7203>

神戸製鋼<5406>など


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