ダック総合指数は 167.20 ポイント高の 13777.74 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28650 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、陰線が出現。引けにかけて下落幅を拡大させており、高値圏での利食い売り圧力の強さを示唆している。焦点となっていた下方の窓下限(28379.31 円)を下回り、チャートは弱気形状へと転換。上方のファンダメンタルズの壁が意識される展開となっている。
本日は買い先行となることから、これらの動きを払拭できるかが焦点。強弱の分岐ラインとして意識されるのが、前回の窓上限(28402.30 円)。これを終値ベースで突破できるかどうか――。CME の流れから朝方は突破することが予想され、この楽観論が維持できるかどうかが焦点となりそうだ。
投資家は上方のファンダメンタルズの壁を意識し、「売りポジション」を維持しながら、この強弱ラインとの攻防を見極めることになる。チャートは上下の窓を順番に埋める定型的な「窓理論・法則2」の動き。ここで高値圏をキープできれば、上昇突破への弾みがつくことになる。
そして、ちょっと気になる動きが為替相場だ。1ドル=105 円台半ばでの推移となっており、円安が進んでいる。国内輸出関連株には追い風となるものの、金利裁定の面からやや疑問が残る動き。悪い円安(日本が売られるということ)の可能性があり、一筋縄に「株高」が評価できない状況だ。中長期的なトレンドは「日銀」が決めると思われ、3月の政策会合をにらんで、投資家との駆け引きが始まるに違いない。コロナ渦で長期金利の上昇には大きな懸念はあるが、すでに「観測気球」が上がっているため、相場がそれを徐々に織り込む可能性は十分にある。日経平均は足元で「ダマシ」が連発しているものの、その後の大きなトレンドは逃さないようにしたい。
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