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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「米雇用統計を通過、市場には買い安心感」~6/7(朝刊)

 先週末の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 179.35 ドル高の 34756.39、ナスダック総合指数は 199.98 ポイント高の 13814.49 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29220 円付近での推移。したがって、本日の東京株式相場は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。


 先週末に発表された米雇用統計は市場予想を下回る展開。非農業部門の雇用者数は前月比 55.9 万人増となり、FRB による早期のテーパリング(緩和縮小)への警戒感が後退した。 米長期金利がやや低下したことで、市場には買い安心感が台頭。ハイテク株などを中心に主要株価指数を押し上げる展開となった。

 日経平均の日足チャートでは、窓を空けて上昇することになりそうだ。改めて強気相場が明確になることで、売り方の買い戻しが優勢。上値を試す動きになりそうだ。もちろん目標となるのは上方の窓(29289.12 円―29346.14 円)。窓上限まで 400 円程度の上昇余地があり、自然体で株価が引き寄せられることになるだろう。今週前半にも到達することになり、一応の達成感が出ることになりそうだ。


 市場は米雇用統計という重要イベントを通過したことで、買い安心感に包まれそうだ。早期のテーパリングの可能性も後退しており、東京市場でもハイテク、成長株には買いが優勢。上値を試す動きとなりそうだ。


 ただ、明確な買い材料は乏しく、「疑心暗鬼のリバウンド相場」は継続するだろう。売買代金は限定的であり、特に強い過熱感も見られそうもない。逆にそういった大人しい動きが相場の持続性を担保するものと思われる。投資家は引き続き「買いポジション」を持ちながら、「本格的な上昇」を待つ局面である。

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