本日の日経平均は 276.26 円安の 28363.95 円で取引を終了した。朝方から売り先行となり、その後は下値を試す展開。売り一巡後は下げ渋る動きとなったものの、戻り幅は限定的となった。
日経平均の日足チャートでは、窓を空けて下落。弱気相場が鮮明になっており、先安観が強まっている。一部で「ETF の分配金捻出による売りで需給が悪化する」との見方があり、そういった季節的な要因もあるようだ。
「窓・壁・軸理論」では、「下方に壁・上方に窓」という位置関係になっている。短期的には上方の窓を埋めやすく、それは今週中にも起こる可能性がある。
ただ、軸の傾きは明らかに下向きであるほか、下方の壁はテクニカルの壁(需給の壁)。将来的には消滅する運命にあり、そういった意味での先安観がある。一時的に戻ったところは売りであり、そのつもりで相場と対峙しなければならない。
市場が警戒しているのは、コロナの感染拡大と政治の不透明、そして米中新冷戦ということになりそうだ。そのようななか、指数寄与度の高いファストリ(9983)、ソフトバンク(9984)が再び軟調推移。日経平均の新基準は「ただちに影響はない」ということが分かっていても、将来的な下落の可能性が意識されている。両銘柄ともにチャートでの底打ち感が乏しく、全体相場の足をひっぱりそうだ。投資家は引き続き「売りポジション」を維持し、来るべき急落に備えるようにしたい。
<マーケット・ストーリー>
完全に意識が飛んだ。ここから先のことはもう分からない。下に安全マットが敷いてあるのは確認した。でも、ここでバウンドしたとしても、次の瞬間にこれが消滅してしまう。変な方向に飛び出しても、結局、運命は同じだ。
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