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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「気迷い相場も、いずれは下方向へ」~3/3(夕刊)

 本日の日経平均は 150.93 円高の 29559.10 円で取引を終了した。朝方は堅調スタートとなったものの、その後はいったんマイナス圏へ。しかし、その後は再び買い優勢となり、大引けではプラス圏を確保した。


 日経平均の日足チャートでは、十字足(コマ)が出現。強弱感が対立していることを示唆しており、方向感はかなり乏しい。米長期金利の上昇が一服したことで、市場には一定の買い安心感が漂っているが、日米の金融政策の発表を前に、投資家は気迷いムードを強めている。今後、大きな方向性が示される可能性が高く、慎重な売買を求められている状況だ。

 日経平均はもみ合い相場となっているが、今後は再び下値を試すことになりそうだ。すでにチャートは崩れており、復活するのはかなり難しい。執拗に戻り売りが出やすくなっており、株価の上値は抑えられることになりそうだ。


 もちろん、下値メドとして意識されるのは、下方の窓(28785.71 円―28817.60 円)だ。短期的には 780 円ほどの下落余地があり、本日の上昇によって一段と売り妙味が増した印象。再来週に控えた日銀金融政策決定会合、そして米 FOMC に対する警戒感が強く、長期金利の上昇とともに株価が下落、市場が「緩和継続」を催促する可能性は十分にある。投資家は、そういった「悲観論」を前提にトレードする必要がありそうだ。本日の株高は単なる「アヤ戻し」――そういう認識が必要となる。


<マーケット・ストーリー>

右から回り込む風、そして左からくる風、それらがぶつかり合って乱気流を生み出している。もはやビニールの塊と化したこの物体は、不規則、そして気まぐれな「神の息遣い」によって、運命を左右されている。

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