本日の日経平均は 636.46 円高の 28084.47 円で取引を終了した。朝方からリバウンドが優勢となり、戻りを試す展開。直近で 2000 円程度、下落していたこともあり、買い戻しの動きが強まった。
上昇の要因となったのは、米長期金利の落ち着き。消費者物価指数(CPI)に続き、生産者物価指数(PPI)が高かったものの、市場は「織り込み済み」と判断。米 FRB も緩和基調、一定の物価上昇を認めており、米長期金利の低下を、投資家は比較的、冷静に受け止めたようだ。
日経平均の日足チャートでは陽線が出現。「行き違い」が出現しており、一定の底打ち感が漂っている。ただ、明確な買いサインではなく、依然として下値不安がくすぶっているといえよう。
日経平均は前日の下落分を取り戻したものの、明確な底打ち感があるわけではない。基本的には「弱気相場」が継続しており、先安観が残る形となっている。日銀 ETF 買いが入ってこない以上、「買い主体は少ない」と判断するしかない。すぐに戻り売りが優勢になる可能性は高く、投資家は引き続き、警戒しなければならないだろう。
今後、焦点となるのは、もちろん米長期金利の動向だ。足元で一段と物価上昇が進んでいる可能性があり、その点には注意が必要だ。
もし、良いインフレであれば、株価にとっては追い風だ。ただ、米金融引き締めを引き起こす高インフレとなれば、これは間違いなく株価にマイナスに作用するだろう。今は判断が難しい状況だが、足元の大規模金融緩和の余波、米賃金の上昇を鑑みれば、決して「良いインフレ」と結論づけることはできない。投資家は引き続き「売りポジション」を維持しながら、「相 場の弱さ」を再確認する段階となる。
<マーケット・ストーリー>
頑丈なひさしだ。大きな音も立てずにビニール塊は反発。いったん跳ね返る形となった。ただ、下にはまったく何もない状態。地上にセーフティーマット、救命士も待っていない。多数の死者が出るかもしれない・・・。
Commenti