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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「強気転換、上方の窓埋め後が問題」~8/30(夕刊)

 本日の日経平均は 148.15 円高の 27789.29 円で取引を終了した。朝方から堅調なスタートとなったものの、買い一巡後は急速に伸び悩む展開。寄り付きで空けた窓が消滅した。ただ、後場に入ってからは再び上昇幅を拡大し、ローソク足では下ひげが出現。押し目買い意欲の強さを示唆している。終値ベースで前回の窓上限(27584.50 円)を突破したことで、チャートは強気転換。今度は上方の窓を埋める順番となる。

 チャートが強気転換したことで、下方に新たな壁が出現したことになる。現時点でこの壁の種類は分からないものの、「下方の壁(ひげ)に対して上方の窓」という位置関係。短期的に上昇しやすいことを示している。ただ、足元の株価は単に近くにある窓を埋めているだけ。需給要因の可能性が高く、そんなに過信できるものではない。


 もし、上方の窓をすべて埋めてしまうと、株価にとって「目指すべき窓」が存在しなくなる。逆の言い方をすれば、そこから本当に軸の傾き(相場の方向性)が示されることになり、投資家はそれに素直についていくしかない。とりあえずチャートが強気転換したことから、ポジションは買い転換。改めて上昇に期待することになる。そしてその後に「中長期的な動きが出てくる、だろう」――というわけだ。


 市場が気にしているのは、コロナの感染拡大、それに伴う支持率・選挙の流れ、それとアフガン情勢ということになるだろう。さらには週末の米雇用統計だが、この辺は予想してもあまり意味がない。足元のジャクソンホールで一定の金融政策の指針が示されており、バックミラーで見る経済統計の重要性が低いからだ。投資家はとりあえず織り込まれた複数の材料を消化しながら、「打診買い」で相場の様子をうかがう局面。中長期的な方向性は窓埋め後に示される―-という認識でいたい。


<マーケット・ストーリー>

自分が生きるか死ぬかはこのザコ次第というわけではない。このあとボスキャラが表れて、その指針が示されるのだろう。「こいつ、とりあえず沈めとけ」―-とならなければいいが・・・。

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