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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「堅調スタートも、上方の窓では戻り売り」~1/19(朝刊)

更新日:2021年1月20日

昨日の米国株式市場はキング牧師誕生日のため休場。時間外取引の日経平均先物(円 建て)は 28345 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値 を試すものと思われる。基本的に米国市場が休場だったため、手掛かり材料は乏しいだろう。ただ、前日の下落の 反動もあり、本日は堅調スタートが予想される。日経平均の日足チャートでは、上方に窓が空いている状態。これを埋め行く流れが予想され、そこからの動きが注目される。


 それでも、チャートはすでに「弱気形状」へと傾いており、戻り売りは出やすいだろう。買い 一巡後は上方の窓が上値抵抗帯として機能し、ここで売り圧力が強まりそうだ。基本的には この相場は下方の窓を目指す展開。600 円程度の下落余地があり、上昇局面では「戻り売 り」の好機となる。 チャートの崩れが明確になっている以上、投資家はその「犯人捜し」に躍起になることにな りそうだ。この下落相場が一時的なものなのか、それとも本格的なものなのかを見極める必 要があるのだ。もし、本格的なものであるならば、それを「新たな悪材料」としてマーケットが織り込みに行く 動きとなる。それが何なのか――投資家は注視する必要があるだろう。

 現時点ではそれらしいものは確認されていない。コロナの感染拡大、菅政権の支持率の 低下、大統領就任式でのトラブル etc――この辺は織り込み済みの材料だろう。それ以外に 何かあるのか――その辺を見極めることになる。投資家は暫定的に売りポジションを持ちな がら、その辺の有無を確認することになる。


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