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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「堅調スタート、窓空けの成否を見極め」~10/26(朝刊)

 昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 64.13 ドル高の 35741.15、ナスダック総合指数は 136.51 ポイント高の 15226.71 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28800 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。


 昨日の日経平均は売り一巡後、やや下げ渋る動き。押し目買いが入っているものの、弱気形状は継続している。基本的には下値を試しやすく、下方ブレイクも視野に入る状況。投資家は下方向への備えをしておく必要があるだろう。

 本日は買い先行となることで、窓空け上昇となりそうだ。ただ、チャートが弱気形状を維持していることから、買い一巡後は上値が抑えられる公算が大きい。もし、寄り付きで空けた窓を完全に埋めるようなことになれば、改めて相場の弱さを露呈。再び下値を試す展開となる。


 相場の下落要因となりそうなのが、もちろん総選挙への不安だ。前哨戦である静岡補選で自民が敗北しており、これが政局不安を生み出している。「単独過半数を獲れないのではないか?」という疑念が生じており、これが株価の押し下げ要因となっているのだ。本日の日経平均は買い先行となることで、この疑念を払拭できるかが焦点となる。


 もちろん、大引けベースで窓空け上昇を残すことになれば、チャートは再び強気形状へと転換する。その場合には上方の窓(29220.82 円―29222.32 円)が意識されることになり、短期的には 550 円程度の上値余地が生じる。この場合は上下の窓に挟まれた「ボックス相場」を形成することになり、下方向への不安感は一気に後退することになる。投資家は「売りポジション」を持ちながら、本日の窓空けの成否を見守ることになる。

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