昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 261.91 ドル高の 34869.63、ナスダック総合指数は 9.91 ポイント安の 15105.58 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 30450 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
昨日の日経平均は売り一巡後に切り返す動き。ローソク足では下ひげが出現しており、ザラ場での押し目買い意欲の強さを示唆している。引き続き高値を更新したことで、強い先高観。本日も堅調スタートから上値を試す動きとなりそうだ。
相場上昇の背景となっているのが、もちろん根強い政策への期待。自民党総裁選の告示が迫るなか、各候補の政策への思惑が高まっている。総じて金融緩和の継続、経済成長を模索すると思われ、そういった意味で株式市場には買い安心感がある。「この相場は少なくとも1週間程度は続く」との見方が優勢であり、投資家は「強気姿勢」を維持して良いだろう。
投資家が気にしなくてはならないのが、総裁選の後である。ひとまず政策期待が落ち着くことによって、株価も天井をつける可能性が高いからだ。このまま総選挙に突入し、政策期待が維持できるか――やや疑問が残るのである。「やれ財源はどうなるのか」などの実効性、現実性が問われることになり、それが株価の上値を抑える公算が大きい。なので、総裁選の1週間前あたりから「チャートの変化」を気にする必要が出てくるのだ。
とはいえ、現在のチャートが「強気形状」を維持していることから、投資家は弱気になる必要は1ミリもない。むしろ自らブレーキを踏むことによって「機会損失」が生じやすくなり、トータルのパフォーマンスを悪化させてしまうからだ。弱気転換の「赤信号」がともるまでは、「アクセル」を踏み続けるしかない。
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