昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株30種平均は90.73ドル高の34390.72、ナスダック総合指数は 34.24 ポイント安の 14512.44 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29745 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは、上方の窓を埋めにいく動き。「下ひげに対して上方に窓」という典型的な「窓・ひげ理論」の形となっており、上値を試しやすくなっている。それでもこれは「短期的な需給要因」であり、一時的に買いが優勢となるだろう。
焦点となるのは、この窓をどのように埋めるのか――ということ。もし、窓空け上昇のあと、窓上限(30207.63 円)に到達することになれば、ここで強い達成感が生じる。窓と株価の位置関係が逆転することになり、株価が急速に値を消すことも予想されるのだ。そして下方には窓が空いているため、これが株価を強く引っ張ることになる。要するに「買い一巡後の動きに注意」――ということであり、投資家はその「経緯」をよく観察しなければならない。
東京株式市場は自民党に新総裁が誕生したことで、ひとまず不透明要因が解消。大型経済対策、日銀との良好な関係などを期待して、買いを入れやすい状況にある。
また、外国為替市場では円相場がさらに下落。1ドル=112 円付近での推移となっており、輸出関連株には追い風となりそうだ。日本株を支える要因として、徐々に意識されそうだ。
ただ、現時点で日経平均のチャートは「弱気形状」であり、楽観視は禁物。基本的には「アヤ戻し」の範疇であり、投資家は「戻り売り」を強く意識しなければならない。
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