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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「上方の窓に到達、早くも強い達成感」~8/2(夕刊)

 本日の日経平均は 497.43 円高の 27781.02 円で取引を終了した。朝方から堅調な値動きとなり、リバウンドを試す展開。先週末の急落の反動もあり、自律反発の動きが優勢となった。本日から名実ともに8月相場ということもあり、新規資金が入りやすかったようだ。


 日経平均の日足チャートでは、大陽線が出現。ローソク足の組み合わせでは、強気のたすき線が出現しており、一定の底打ち感がある。


 しかし、上方の窓の一部を埋めたことで、早くも強い達成感が台頭。上値を抑えられている。「窓理論の法則2の売りのパターン」であり、ここがほぼ上値の限界値。今後は戻り待ちの売りが優勢となるだろう。改めて下値を試す動きとなり、相場の弱さを再確認するに違いない。

 本日の東京都の新規感染者は 5 日連続で 2195 人。月曜日としては過去最多で、引き続き警戒モードが続いている。ただ、感染の多くが若者であり、軽症者も多い。年配者を中心にワクチン接種が進んでおり、そういった効果もあるのだろう。なので、緊急事態宣言中とはいえ、市民の危機感は乏しい。オリンピックもあと1週間程度行われ、ここまでは野放しにされるのだろう。


 市場は夏枯れ相場の様相を呈しそうだ。具体的な買い材料も乏しく、上昇を自律反発のみに頼る状態。上値を積極的に買い進む投資家は少なく、すぐに戻り待ちの売りを浴びるだろう。投資家は「売りポジション」を維持したまま、急落相場に備える局面となる。


<マーケット・ストーリー>

背伸びをして呼吸ができたからといって、それで安心してはいけない。底に足が着いても、そのあとズブズブっといってしまう。

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