本日の日経平均は 7.3 円安の 27724.80 円で取引を終了した。朝方は堅調に推移する場面があったものの、買い一巡後は上値の重い展開。戻り待ちの売りに押された。
日経平均の日足チャートでは、上方の窓を一部埋める動き。上ひげで埋めていることから、強い達成感が台頭。上値の限界値になる可能性がある。もちろん「窓・ひげ理論」では、「上方にひげ・下方に窓」という形。短期的には下方の窓を埋めやすく、予想通り「ボックス相場」を形成することになるだろう。
市場が気にしているのが、もちろんコロナの感染拡大だ。パラリンピックが強行されるなか、医療危機への警戒感が高まっている。それが政治リスクへとつながり、秋の自民党総裁選、総選挙へとつながってくる。菅首相が解散カードを切れるのか、それとも菅降ろしが始まり、自民党に新しい顔が出てくるのか――この辺に注目する必要がありそうだ。仮に菅首相の看板のまま総選挙に突入することがあれば、与党の敗北。新しい政治の枠組みが形成される可能性がある。これが政治不信を生み、株価下落の要因となりそうだ。「菅続投なら株安」―-そういったイメージとなる。
もちろん週末のジャクソンホールも注目材料となりそうだ。ただ、毎度のようにパウエル議長は言葉を濁すのであろう。明確なテーパリングの時期に言及するはずもなく、うやむやのままイベントを通過することになりそうだ。投資家はチャートが強気形状であることから暫定的にでも「買いポジション」を持ち、「相場の明確な方向」を待つことになる。
<マーケット・ストーリー>
「ちゃんと自分は空気を吸っているのか」「酸素濃度は大丈夫なのか」―-そういった重いのなか、一息、そして二息ついている。「でも、なんかおかしい・・・」―-周りを見回してみても、明確な答えを返してくれそうな人はいない。
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